【５分で読める】明日から使えるビジネス心理学１０選

興味がなかったり苦手だったりしたものも、繰り返し何度も見たり耳にすることで、次第にポジティブな感情が起こるようになってくる現象。たとえばよく会う人や何度も聞いている音楽は自然と好きになっていく。

繰り返し目にするＣＭに対して徐々に信頼感を寄せる感情が単純接触効果に該当する。

「求めている量に比べて、供給できる量が少ない」状態に対して、希少であると錯覚して価値が高く感じられる心理現象のことを指す。

希少性を感じることで対象物に対して、「今を逃したら、二度と入手できないかもしれない」と考えてしまい、高い価値を感じるようになる。

自身の行動や発言などに対して一貫性を持たせたいという心理が働くことを「一貫性の原理」と呼ぶ。

例えば読み続けている漫画の内容があまり面白くないと感じても、新刊が出ると惰性でつい買ってしまったり、好きな作家の著書だからという理由だけで買ってしまうという行動などが該当する。

ハロー効果とは、対象者に対して権威や後光を感じ取ると、本来のイメージとは異なる印象を受けてしまう心理現象を指す。

例えば、ある分野の専門家が専門外のことについて発信した際、専門分野のイメージから説得力があると感じてしまうことや、外見の良い人が信頼できると感じてしまうことが挙げられる。

テレビ等のＣＭで好感度の高い芸能人を広告塔に起用するのは「ハロー効果」に沿った宣伝手法である。

デモンストレーション効果とは、他者に影響を受け購買行動が変化すること。例えば、あるブランドの財布が流行して多くの人が持っていたり、あこがれの芸能人が所有していることで自分もその財布に対する購買意欲が向上する状態を指す。

経済的後進国が先進国に似た消費傾向を示すのもデモンストレーション効果のひとつである。

ある製品や事柄、人に対して、多数がその対象を支持している場合、その製品や事柄、人に対しての関心がより向上する現象を指します。

行列のできる飲食店に並びたくなるなど、「勝ち馬に乗る」心理もバンドワゴン効果の一環である。

カリギュラ効果とは、禁止されるほどやってみたくなる心理現象のことをいう。例えば、禁止されている部屋の中が気になるなど、注意を促されることで、むしろ気になってしまう心理現象が挙げられる。

マーケティングでは「〇〇でお困りでない方は見ないでください」などの逆張りのキャッチコピーがカリギュラ効果に該当する。

比較対象を並べることでイメージを変化させる状態を指す。

普段ならば高いと思う商品も、より高い商品と並べることで安価であるかのように錯覚を起こさせたり、不幸な状態でもより不幸な状態の人を見ることで精神的な安定を図れるのもコントラスト効果の影響であると言える。

ツァイガルニク効果は、人は達成できなかった事柄や中断している事柄のほうを、達成できた事柄よりもよく覚えているという現象。

人は完成されたものより、未完のものの方が印象に残りやすく、興味を引かれてしまう傾向があると言われている。

その為、販売商品であえて欠点をさらけ出すことで好印象を与えるテクニックがある。