【ソクラテスの弁明】死ぬまでに一度は読んでもらいたい名著

ソクラテスの弁明とは、ギリシャの哲学者ソクラテスが自分自身を弁護した内容が書かれた一冊です。(書き手はプラトン、ソクラテスは著書を残していない)

ソクラテスは神様に「一番の賢者はソクラテスだよ」と言われるも、そんなことは無いと考え、当時、賢者と言われる政治家や職人や詩人に対して、彼らが自身よりも賢いことを証明するために様々な質問をするのですが、その答えに納得できないソクラテスは何度も何度も質問を重ね、ついには相手が答えに窮する状態まで追い込むことで偉い人たちを敵に回して不義の罪に問われて裁判にかけられてしまいました。

しかし、ソクラテスは自分が真実を追求していたことは間違いではないことを証明するために、裁判にて自己弁護をします。その中でソクラテスが語ったことには、「自分が無知であることを認めること」が真実に近づくためのスタート地点であったり、「知識は暗黙のうちに持っているものであり、それを引き出すことができる」とか、自分が正しいと思うことを貫くことが真実を追求する上で欠かせないものだと主張しました。

ソクラテスは、自分が正しい知識を持っていないのに、自分が知っていることを教えようとする人々を批判し、自分が何も知らないことを知ることから始めて真実を追求することが重要だと主張しました。自分が何も知らないことを知るということは、自分の無知を認めることが必要だということ(これが有名な無知の知)です。それによって、真実に近づくことができるという寸法です。

また、ソクラテスは、人々がすでに持っている知識を引き出すことによって真理に近づくことができると考え、知識は暗黙のうちに持っているものであり、それを引き出すことができることが重要であると言い放ちました。

同時に、ソクラテスは自分が正しいと思うことを貫くことが真実を追求する上で欠かせないものだとも主張しています。
ソクラテスは、正しいことをすることが常に報われるわけではないということを知っていたが、それでも自分が正しいと信じることが何よりも大切だと説きますが、その姿勢は裁判では更なる悪印象を招く結果となりました。

そんなわけで、ソクラテスの弁明には彼の哲学や生き方が詰まっており、ソクラテスが語った無知の知や自己を正当化することの重要さは、今でも多くの人々に影響を与えています。特に、現代社会においては、情報があふれ、誰もが自分の主張を持っている時代だからこそ、自己弁護や真実を追求することの重要性はますます高まっています。

そして、真実を追求するためには、まずは自分自身の無知を認めることが大切だということを忘れてはいけません。自分が何も知らないことを知ることから始めて、少しずつ知識を引き出していくことが真実に近づくための第一歩です。

また、自分が正しいと思うことを貫くことも大切です。世間からどのように見られようと自分が信じることを曲げないことが、自己を正当化することにつながるし、真実を追求することにもつながります。

更に、ソクラテスの生きざまも注目すべき点のひとつです。ソクラテスは裁判で死刑判決を受けた後、自らが信じる真理を貫くために死を選びました。その潔さには世界中の多くの人々が感銘を受け、ソクラテスの弁明は後世に名を遺す名著と言われています。

ソクラテスが説いた無知の知や自己弁護の重要性、自分が正しいと思うことを貫くことの大切さは、今もなお多くの人々に影響を与えており、ソクラテスの哲学を学び、自分自身を見つめ直すことで真実に近づくことができるかもしれません。

そんなわけで皆さんにはぜひ一度、ソクラテスの弁明を読んでみていただきたいと思います。
ソクラテスの哲学や生き方が、あなたの人生にも何かヒントを与えてくれるかもしれません。


明ヶ戸亮太(あけど亮太)
1981年生まれ:元 川越市議会議員(三期)・広告会社代表取締役・ICTコンサルタント・ファイナンシャルプランナー / JAPAN MENSA会員 / フィジーカー(APF大会、アスリートモデル部門優勝)
マルチタスク・ラボ
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著書:マルチタスク思考

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