お金の正体を見抜け

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お金の基本を身に付けよう

お金がない

そんな悩みを持っている人はたくさんいます。
そしてお金がない(不足している)状態は心身の疲弊や子どもの教育格差など、様々な問題を引き起こす原因となります。

しかし、お金の知識を正しく身に付けることで、お金に振り回されずにお金と上手に付き合うことが可能となります。
お金がない(不足している)状態から抜け出すためにも正しいお金の知識を身に付けましょう。

「お金が溜まる」は本当に必要?

本屋でお金関連の本棚を見ると決まって「お金が溜まる方法」だったり、「お金がみるみる増える方法」といったお金を増やすことに注力した本が所狭しと並んでいます。

お金が増えることは喜ばしいことのように思えますが、お金は本来何かを手に入れるためのツールです。
千円札を見ると分かる通り、お金は日本銀行が発行している交換券であり、それ以上の価値はないはずなのに、いつのまにかお金そのものに価値が生まれてしまっていると勘違いをしていませんか?

狩猟時代にお金というものはなく、人々は物々交換でその日の食べ物を手に入れてました。
農業に従事する人は稲を、狩りに出る人は獣などを用いて。

しかし、欲しいものがいつでも手元にあるわけではなし、魚や獣などは腐ってしまうといった不便さから人々は貝殻を代替ツールとして導入して物品の交換を行うようになりました。

やがて貝殻は姿かたちを変え、誰もが共通の価値を持った貨幣(紙幣)へと進化して今に至ります。

これが先述したお金は何かを手に入れるために一時的に姿を変えた交換券であるといった理由です。

そう考えた時、やみくもにお金を貯めることが本当に正しいのでしょうか?
いつの間にかお金を貯めることが目的になってはいないでしょうか?それは交換券を集めるコレクターと何ら変わりはありません。

お金を増やす前にまず今の自分にどれだけのお金が必要かを考えてみましょう。
これがお金との正しい付き合い方の第一歩です。

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老後の必要資金は2,000万円?

必要なお金というと多くの人が口をそろえて老後資金といいます。
ではここで老後資金の考え方について説明します。

政府の有識者会議で老後資金が年金プラス2,000万円が必要であるといった情報がメディア各社で報道されました。
その数字に国民はこれは大変だと大騒ぎをしましたが、そもそもその数字は一部の日本人にしか当てはまりません。

何故ならば年齢によって将来受け取れる年金の額は異なるし、老後を迎えた際の経済状況によっては今の2,000万円が同じ価値を持っている根拠はどこにもありません。
なぜならば、デフレが進めば2,000万円でもお釣りがくるかもしれませんが、インフレが起きれば物価価値が上昇するので、老後を快適に過ごすためには2,000万円では足りないことになります。その為、今の経済状況だけを見て老後いくら必要になるかなんてことは若ければ若いほど予測が困難であると言わざるを得ませんよね。

だからこそ将来のお金を貯めることではなく、必要な時に必要なお金を創り出せる環境づくりが必要となります。

それを考えるうえで経済変化について考えてみましょう。

価値を持つモノの変化

物々交換の時代は稲や魚、獣に価値がありましたね。
その後、代替ツールとして石や貝殻が価値を持ち、金を経て貨幣が主流となり今に至ります。これが貨幣経済です。

そして時代は今、信用経済に突入したと言われています。

これまでは貨幣を用いて物事の等価交換をしてきましたが、これからはその代替として信用で物事の等価交換を行うようになる経済圏を指します。

この信用経済は多くの有識者がその必要性を説いているのですが、

ぶっちゃけわかりづらい!!

なぜわかりづらいかというと、「信用がお金にとって代わると、どストレートに話をしているケースが多いため、ここではもう少しかみ砕いて説明します。

まず、いきなり貨幣が無くなることはありません。
誤解されがちですが、信用が貨幣の代わりとなることはありません。

厳密には貨幣を動かす原動力に信用が大きく作用するといった方が分かりやすいでしょう。

情報化によって欲しいものはクリック一つで買える時代です。
その際、皆さんは何をもってその商品を選びますか?
以前までならば生活圏内の店舗のみの狭い選択肢から欲しいものを選択していましたが、今の時代は世界中から様々なものが選択できます。
その際の決定打は何でしょうか。

それは商品に信用が付与されているかです。

信頼のおける人がおすすめしていたから、ネットサイト上での評価が高いか、そこには第三者の評価であり信用が商品購入の決め手となっているはずです。

これが貨幣を動かす原動力に信用が大きく作用している実態です。

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信用がお金を動かす

情報化によってお金を動かす原動力は信用となりました。
これが信用経済におけるお金の正体です。

同じものを売るにしても信用があればあなたは圧倒的に有利な立場で商売ができます。
逆を言えば信用が無ければ世界中のライバルと争うこととなり、お金を手に入れることは困難を極めるでしょう。

これからの社会でお金を動かすためには徹底して信用を積み重ねましょう。
その為に時間やお金を使うこと、それがやがては信用となり、あなたが本当にお金を必要とした時にお金を動かすことができます。

先ほど老後資金の話をしました。
若い人ほど先の経済状況は予測困難となり、引退後に必要となる資金が皆目見当がつきません。
だからこそ老後資金の貯えを迫られた年齢になった時に、必要なお金を動かせるだけの信用が求められるのです。

お金の正体というテーマですので、その答えを書きます。

「お金の正体は信用を原動力とした交換券」

これに尽きます。

信用経済は既にあなたが体験済みのはずです。

あなたがお金を消費する際の原動力は信用です。
先述した「第三者の評価であり信用が商品購入の決め手」、この原理を思い出してください。

お金を動かすための信用を積み重ね、お金に振り回される現状から脱出しましょう。

さて、最後にお金を学ぶ上でおススメの二冊を紹介します。
基礎的な仕組みからお金と向き合うには「本当の自由を手に入れる お金の大学」を。
デジタル通貨を含めた次代の経済圏を学ぶには「お金2.0 新しい経済のルールと生き方」を。
どちらも異なった視点からお金の学びを得られるおススメの著書です。
お金の困ったを解消するためにも是非ご覧ください。

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