副業でマルチタスク思考の実装

Gerd AltmannによるPixabayからの画像

情報化によるニーズの多様化

情報化社会と言われて久しい昨今。ボクらの手中にはあらゆる情報が詰め込まれています。

スマホ一つで世界中の情報はいつでも取集可能となっており、同時に人々のニーズも際限なく広がり続けています。
すでに働いている人なら実感していると思いますが、情報過多や価格競争の末の価格破壊など、情報化はボクらの働き方も大きく変革しています。

ではその多様化したニーズにどうやって順応していけばいいのでしょうか?

それはあらゆる情報を「知る」だけではなく、「体感」することです。

百聞は一見に如かずとはよく言ったもので、体験は知識を圧倒的に上回る濃い情報となり、ボクらの血肉になります。

多様な体験が生み出すニーズの温度

ニーズを捉えるにはニーズのインプットとアウトプットが必要です。

「これが欲しい、あれが欲しい」といったアウトプットだけではなく、「これを求められる、あれも求められる」といったニーズのインプットとの両立がバランスのようニーズの捉え方です。

その為にも様々な分野に身を置かなくてはいけません。何故ならば情報社会という世界が一つのコミュニティになった今、一つの組織だけに所属していては全体の1%も理解することはできません。

そこでボクがおススメするのは副業や兼業です。ビジネスは最先端のニーズが集まる場所であり、その濃さは格別です。

副業は最強のOFF-JT

副業というと「本業以外に片手間でお小遣い稼ぎ」という認識がまだまだ根強く、あまりポジティブなイメージは持たれていないのかもしれません。「本業にも支障があるのでは?」だったり「片手間で仕事をするのはけしからん」だったり。

しかし近年の副業はフリーランスやギグワークの出現によりその在り方が大きく変化しています。

これまで働くといえば「一定の期間をかけて成果物を生み出す」といったイメージでしたが、今では組織に所属せずにぶつ切りされた業務の一つをフリーの立場で請け負う働き方をする人が年々増加傾向にあります。

この背景には、変化の速度が速まった社会ではこれまでのような「組織に所属していれば一生安泰」といった終身雇用制度の崩壊が大きな一つの要因です。
同じ保証なしの働き方ならば、自身のスキルに自信のある方はそのスキルが収入に直結できるフリーランスという働き方の方が明らかに魅力的でしょう。

フリーランス人口が加速的に増加した結果、フリーランスという働き方は収入を増やすだけではなく、自身のスキルを認められることからも仕事を通してやりがいや達成感を得られる、そんなメリットからもますます需要を高めてきました。

いきなり独立開業が正解か?

このようにフリーランス需要は高まっていますがいきなりの独立開業はお勧めできません。

なぜならばフリーランスは組織に守られていません。資本主義社会においてはビジネス的な対価を得られるだけのスキルを持ち合わせていなければ受注に結び付けることはできませんので、一念発起開業をしても収入がゼロなんてことはよくある話です。

そこで、まずは本業では組織下で働きつつ、副業で他分野のスキルを身に付けることをお勧めします。

そもそもビジネスにおいての失敗とは経費に対して収入が不足する状態です。フリーランスの必要経費は「日々の生活費」。この必要経費が稼げなければその日暮らしもできませんが、本業で「日々の生活費」を賄えているのであれば副業で得られる収入はすべて利益となるので、チャレンジをしても失敗する確率が格段に低いということです。(稀に借金して始めたり、外注を使った仕事でミスって損益を抱えるケースもありますが)

その為、今定職についているならば、本業に支障のない範囲で自身の得意とする分野の副業を始めてみましょう。もちろん本業が副業許可を出していることを事前に確認したうえで。

自身のスキルを第三者に委託する

しかし、副業をするだけでは「ニーズのインプット」しか体験することはできません。

そこで、自身が得意とする分野、要するに「お金に換えられるスキル」をあえて第三者に委ねてみましょう。

ビジネスとは自身のスキルを金銭に換えるものですので、自身の得意とする分野を第三者に委ねればそれだけ利益率は低下します。しかし、その際見えてくるものは自身が持ちあわせていない「受注者の目線」という非常に希少価値の高いものです。

ビジネス経験が長くなれば長いほど仕事を回す作業はルーティン化され、業務の改善化に目を向けにくくなりがちです。そのような時にあえて自身の得意分野を第三者に委託することで、「ニーズの提供者」となり、「ニーズのアウトプット」を体験することができます。

このニースのアウトプットとインプットという両視点を兼ね備えることが、ビジネス社会で一歩リードするために不可欠な体験であると考えます。

副業が生み出す最大のメリット

副業が生み出すメリットはビジネススキルの向上のみならず、新しい財布を持つという点です。

働く多くの人は給与制(月給制)で賃金を受け取っています。
その給与という財布のほかに、副業で得る報酬で新しい財布を持つことになります。

これは給与と異なり、自身で税務処理をする必要があるので、半強制的にマネーリテラシーを向上させることができます。

また、給与と異なり副業が成果報酬となるので、質の良い仕事をすればそれだけ報酬額があがりますので、「ビジネスに投資する」感覚を養くこともできます。

投資とは様々ありますが、ボクが最も効果的な投資は自己投資であると考えます。

その感覚を掴めるのが副業最大のメリットで、ビジネス、ライフスタイル、マネーリテラシーと多岐にわたる経験を積み重ねるマルチタスク思考が視座を養うアプローチです。

最後に

先述した通り、副業などのマルチタスクはまだまだ風当たりの強いコミュニティもありますが、多様化した社会において複数のスキルを兼ね合わせることは先の想定できない今だからこそ役に立つライフスタイルです。

ワークとライフの垣根がなくなりつつある昨今、過去の慣例に縛られないためのスキル磨きがこれからのビジネスに限らずあらゆるシーンで生きてくるはずです。

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