わかりづらい「選挙」や「政治」のあれこれ

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川越市長選挙・川越市議会議員補欠選挙が実施されます

2021年1月17日(日)に川越市長選挙と川越市議会議員補欠選挙が同日告示されます。※2021年1月24日(日)投票日

告示とは選挙がスタートする日であり、選挙立候補者の届け日を指します。届出の受付時間は夕方5時までとなっており、その時点で立候補者数=議席数であれば二日目以降の選挙は行われず、その時点で立候補者の当選が確定します。

ちなみに国政選挙では告示ではなく、公示と言われます。その理由は以下の通りです。

告示日と公示日の違いは?

国政選挙となる衆議院議員(総選挙)と参議院議員通常選挙では天皇陛下が公示します。その為、公示は天皇陛下の国事行為として日本国憲法に定められているために官報に天皇陛下の詔書が掲載されます。

その他の地方選挙等では選挙管理委員会が告示するため、選挙管理委員会の掲示板に掲示するなどの方法で行われますが、国政選挙であっても補欠選挙および再選挙の場合は選挙管理委員会が告示します。

政治家の寄付行為

選挙が近くなると選挙管理委員会が禁止行為の周知に力を入れます。そして選挙に関する禁止行為の代表と言えば「政治家の禁止行為」です。

なるほど!選挙 寄付の禁止(総務省)

政治家の寄付行為というと現金を配ることだけではありません、お見舞いや差し入れ、お祝いも含まれます。

先日、選挙管理委員会に確認したところ、ツムツムなどのスマホゲーのスタミナに該当する「ハート」を送ることも公職選挙法違反に該当する可能性があるそうです。世知辛い世の中です、、、

そんなこんなで選挙が近くなると政治家の寄付行為が懸念されます。

事実、政治家サイドも手を変え品を変え有権者に「お心遣い」を提供します。

有権者の皆さんも日頃から政治の不正を嘆いているかと思いますので、そのような「お心遣い」に対して断固拒否をしていただくことが悪しき習慣を断ち切る一歩となるのでご協力お願いします。

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政治活動と選挙運動の違い

政治活動と選挙運動は非常に似ています。解釈次第でどちらとも取れてしまう活動もあるほどですので、携わっていない人にはどちらも同じように映るでしょう。

政治活動は自身の政治理念に基づいた、より良い社会を作り上げるための活動です。その中に政治理念の主張であったり宣伝活動が行われます。

それに対して選挙運動とは単純に投票依頼です。とはいえ何を持って選んでもらうかといったところで、候補者は政治理念であったり、これから行っていきたい政治(議員)活動を主張していきます。

双方様々なPRを行いますが、共通して言えることは「こんな社会を創っていきたい」という政治的理念の主張になります。そのため政治活動と選挙活動はごっちゃになりがちですが、それぞれ行える活動内容について大きな差異が生じます。

政治活動と選挙運動でできること、できないこと

政治活動ではほぼほぼ無制限にチラシ等を配布することができますが、選挙運動(選挙期間中)では選挙毎に配布できるチラシの枚数が異なります。(一般的に選挙規模が大きくなればなるほどたくさんのチラシが配れる)

ではそのカウントをどうするのかというと、選挙中は選管から支給される証紙を貼ってあるチラシのみ配布することが許されています。これはチラシをたくさん作れるお金持ちが優遇されることを避けるためです。それでも結構選挙中に証紙無しのチラシが飛び交っていますが、これは有権者が知らないからと高を括っての不正行為です。

逆に政治活動中では「たすき」に自身の名前を入れることができませんが、選挙運動中は「たすき」に自身の名前を入れることができます。とはいえ選挙を控えた政治活動では、「私は選挙に出るつもりですよ」というPRのために「たすき」に「本人」などの文字を入れることで選挙を匂わせる手法が広まりつつあります。(この手法の第一人者は93年に衆院選で初当選した河村たかし氏と言われています)

また、政治活動では街中にポスターを掲示することができます。とはいってもむやみやたらに貼り出すことはできません。街中で政治家の顔が大きくプリントされたポスターを見たことがあるかと思いますが、実はあれば政治団体の掲示板であり、ポスターは掲示板にしか貼り出すことができません。たまにブロック塀などに直接貼られているポスターを目にしますが、あれは公選法違反となる危険性があります。

そしてあのポスターは政治家の宣伝ポスターではなく、厳密には政治団体のお知らせポスターです。政治家の顔がでかでかとプリントされているポスターですが、よーーーーーーーく目を凝らしてみると、集会や演説会のお知らせ日時が書いてあるんです。
要するにあのポスターは政治家の宣伝ポスターではなく、政治団体のイベント告知ポスターなんです。

また、非常に似ているものを最後に一つ、それは選挙カーと政治団体街宣車との違いです。

選挙となると投票依頼の車が街中を走り回りますが、選挙前にもスピーカーをかき鳴らして街中を駆け回る車を見たことが無いでしょうか。あれは選挙カーではなく、政治団体の街宣車となります。

選挙カーは立候補者への投票依頼ですが、政治団体の街宣車は上でも述べた通り政治活動の宣伝です。
その為、時期を問わず車を走らせることができるのですが、多くは選挙が近くなると候補予定者を応援する政治団体が動き出すのが定番となっています。

Mustafa Kücük – v. GruenewaldtによるPixabayからの画像

政治は有権者が選挙を学ばないと浄化されない

選挙は政治のプロフェッショナルを選択する政(まつりごと)です。

しかし、有権者が選挙のことをあまりに公選法を知らなすぎるため、その隙間を縫って不正な選挙が横行しているのが実態です。

ちょっと厳しい書き方になってしまいますが、有権者の中にも知らぬが内に不正に加担をしてしまっている方が多く存在します。
不正な政治に声をあげる方は多くても不正な選挙に声をあげる方はあまりいません。それはその行為が不正な行為なのかどうかの判別がつかないからです。

選挙は政治家を選択する政、正しい政治家の選択には正しい選挙の知識を身に付けなくてはいけません。

ボクも選挙に関わって12年が経ちますが、人の選挙や自分の選挙を積み重ねて徐々に選挙の知識を身に付けてきました。

選挙の知識を一朝一夕で身に付けることは無理かもしれませんが、それでも選挙の体験が一番手っ取り早い方法です。
選挙とは国政地方合わせればだいたい1~2年に1回ペースで行われますので、何かの機会に選挙に関わり、選挙に触れて学ぶこと、これが政治のアップデートです。

選挙はブランディングであったり広報戦略であったりとビジネスの機会でも活かすことができます。

政治、選挙を学ぶというとモチベーションも上げづらいかと思いますので、ビジネス的観点から取り組んでみることをお勧めします。

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