【地方議会】議案質疑って何?

議案質疑とは何か?

地方議会では一般質問のほかに議案質疑というものが行われます。

一般質問とは先日のブログで書いた通り、議員がフリーテーマで議場にて執行部に質問を行うものですが、議案質疑とは読んで字のごとく議案に対する質疑です。

と、これではわかり難いのでもう少し細かく説明するには議会の流れから理解する必要があります。

議会の流れはどうなっているのか

議会とは執行部が上程する議案に対して議員が可否を付ける場所です。

そしてその可否を付けるために上程された議案に対して確認をするのが質疑となります。

では議案とは何かといえば、自治体におけるルール案のようなものです。

例えば家庭でもルールはあるのではないでしょうか。
例えば帰ったら手を洗う、ご飯を食べたら歯を磨くなどなど。

学校でもルールはありましたよね。廊下は走らない、掃除はみんなでするなどなど。
家庭や学校と同じく、自治体にもルールがあり、そのルールを決めるのが議会です。そして議会は「自治体のルール」を決める場所となります。

執行部が「〇〇市にこんなルールを作ります!」と上程するものに対して、その中身を議論する場所が議会であり、議論するための確認行為を質疑と言います。

例えば家庭でお母さんが「外から帰ったら手を洗うこと」というルールを設けようとします。そのルール案に対して、「なぜ手を洗うのか?」「どのメーカーの石鹸で洗うのか?」「石鹸にかかる費用はいくらか?」「石鹸で洗うことで手荒れは起きないか?」「洗い忘れた場合の罰則はあるのか?」などの確認行為を行うのが議会でいうところの議員です。

手洗いに置き換えるとほほえましく見えるかもしれませんが、議会で議論する議案には税金が関与するものが大半ですので、皆さんの想像以上に詳細まで確認行為が行われることがあります。

CouleurによるPixabayからの画像

質疑の効果

このように細かい確認作業を行うことで、上程をした執行部すら予想していなかった問題点が見つかることがあります。(手洗いの件でいえば「洗いすぎて手荒れが起きないか?」など)

そのような質疑が行われると執行部は問題点をカバーするための運用法を実施することを答弁して、議事録という何年後にも見返せる記録を残すことで問題が起きない運用を約束します。

その結果、議案が可決されることで条例となり、「〇〇市にはこんな条例(ルール)があります」と正式に公表されます。

一般質問と比べて質疑は上程された議案に対する質問となるので、確認できる範囲が限られています。その為、一般質問のように毎回得意分野の政策というわけにはいきません。だからこそ議員は常日頃から見識を広く持つ習慣が欠かせません。

しかし議会での発言というものは一般質問も議案質疑も発言権があると同時に発言するもしないも議員判断となります。

だからこそ議案質疑こそ議員が積極的に発言することで、「厳しいチェックが行われるかも!」という緊張感を執行部と共有することでより良いルールが生み出されます。これが質疑の持つ大きな効果ではないでしょうか。

議会の役割

議会の役割はよく「執行部のチェック機関」と言われます。

そしてこの議案質疑はその機能としてもっとも大きな力を発揮します。

執行部が提案した議案に対して、裏の裏の裏まで掘り下げて確認が行われますし、そこで何か大きな問題が発覚すれば行政の大きな歯車がひとつ止まってしまう可能性もあります。

だからこそ議員の質疑のレベルが執行部の高い議案を生み出すとも言えます。

もしお時間があれば一度お住まいの自治体の議会議事録をチェックしてみてください。(ほとんどの議会ホームページで公開されている)

風が吹けば桶屋が儲かるではないですが、より良い議案づくりに向けて様々な議論が行われているはずです。

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