選挙の前にやること その3【個別訪問と駅頭】

OSYさんによる写真ACからの写真 

※選挙に関する記事をまとめて一つにしました。
【地方選挙】初めての立候補から、当選までの必勝マニュアル
こちらのブログの内容も包括されていますので、こちらのブログは折を見て削除予定です。

広報物ができたら徹底的な発信を

チラシができたらいよいよ広報活動です。

  • 友人知人に声をかける
  • 足を使って地元を回る
  • SNSでデータを公開する

主にこの三つがありますが、すべてにおいて今回作成した広報物が欠かせません。

友人に選挙の協力を依頼するにしても、地元のあいさつ回りに行くにも、SNSで情報発信をするにもあなたの考えや理念が見えないと協力する方も何をしていいか分からないものです。

前回のブログ、選挙の前にやること その2【広報物作成】にてチラシ作成のポイントを記載しましたが、そのルールに沿って作成したチラシが手元にあることを前提に話を進めていきます。

(1)の友人知人に声をかけるはその通り選挙に向けての協力依頼ですが、これは特に意識することはありません。チラシ一枚渡して選挙までのスケジュールを示し、何かしらの活動に協力してもらえる時間を確認しましょう。

協力してもらう活動の中でも大事なのは選挙告示日のポスター貼りです。この日に半日、可能であれば丸々一日協力してくれる友人を見つけましょう。この作業は選挙が始まる日まで続けます。超大事!

そして(2)の足を使って地元を回る。これは俗にいう個別訪問です。要注意すべき点は【戸別訪問】は公職選挙法違反となるので注意しましょう。

では何が違うかというと、
→個別とは文字の通り一人ひとり個別に訪問して、話をして支援を募ります。
→戸別訪問は一軒一軒あいさつに回り、支援を募ります。

鋭い人は気づいたかもしれませんがやっていることは同じです。ではその違いは何かという事を理解するためには、この制度が出来上がった経緯を知る必要があります。

そもそも選挙に向けて戸別に訪問をすると、見えないところ(例えば家の中など)で候補予定者が有権者にお金を渡すなどの不正が行われるのではないかということが危惧されていました。そこで選挙に向けて各候補予定者が頭を絞って生み出した手法が「戸別ではなく個別だ!」というなんとも冗談のような話です。

ボクはこの背景を踏まえ、個別であいさつ回りをするときは基本的に玄関などは開けたままにしておき、戸別訪問が禁止された原因である「密室でのやり取り」が生じない環境を心がけています。まぁそれでもぶっちゃけた話、仲の良い支援者の方などにはお茶をいただきながらゆっくりお話をさせていただくことがあるので、やっていることはさほど変わりません。

ただ、注意すべきはSNSなどで「戸別訪問中です!」などの投稿はNGです。書くのならば「個別訪問中です!」と漢字表記には気を付けましょう。

具体的な個別訪問マナー

acworksさんによる写真ACからの写真 

初めての個別訪問はめちゃめちゃ神経をすり減らします。
いきなり知らない家に「ボクはこんなことがしたいんです!」なんて言いながら突撃するわけだから当然です。

じゃあ個別訪問をやらずにSNSでいいじゃないかと思うかもしれませんが、SNS利用率が普及してきたとはいえ投票に行く世代(60~70代)との交流はどうしてもリアル対面が大半です。それもあり個別訪問で足元を固める活動は必須項目だと思っていてください。

ではどうすればいいのか。初めての方ではインターホンを押してからの第一声で四苦八苦するかと思います。

ここで活躍するのが先ほど作成したチラシです。

ボクはチラシの裏面に市政情報を掲載しました。それも市民サービスの情報。
その情報を記載したチラシを持って、あくまでも「お得な情報を持ってきました」ことをアピールします。
だってボクを知らない人からしてみたらボクの政治的理念なんて興味ないんだから、大事なのは相手が欲しい情報を提供することです。

あくまでも個別訪問の目的は自身の活動を知ってもらうことですが、フックとなるポイントは相手に必要であろう情報の提供です。それを記載できていればインターホンを押した後に、「〇〇(名前)と申します、市の~~な情報をお届けに来ました」といった売り文句を使うことができます。

もちろんチラシは裏面を表にして(変な言い方ですが)手渡してくださいね。いきなり自分の名前を前面に押し出すと相手は絶対にひいてしまいます。
そして同時に掲載する内容は「後援会員募集」情報です。チラシ片手に地元を回るのは、自分の名前を覚えてもらうと同時に支援者を募ることです。チラシを見て「いいね!」と思ってくれれば相手から何かしらのアクションがありますので、その連絡先を後援会募集という形で掲載しておくことをお勧めします。

日中の空いている時間はすべて地元周りに費やしましょう。
古い手だと思われるかもしれませんが、このやり方が最もあなたの顔と名前を憶えてもらうための堅実な方法です。
政治好きの方は結構いるので、逆にこっちが色んな情報を得られる場でもあるので、「人と話すのが苦手で、、、」なんて人もやりましょう!すぐ慣れます!

チラシに記載する情報をおさらいしましょう。

  • 表面にあなたの氏名、政治の場でやりたいこと
  • 裏面2/3のスペースにお得な市政情報(市民向け)
  • 裏面1/3のスペースに後援会募集のお知らせ

後援会募集のお知らせは必ずファックスでも受けられるようにしておきましょう。
電話をするのは面倒だけどファックスなら送りやすいといった心理がありますし、まだまだファックス世代は多いので、もしファックス持っていないのならば必ず購入すること!

ゆかららさんによる写真ACからの写真 

早朝の駅頭による効果

選挙前になると朝の駅でチラシを配っている人を見たことありませんか?
もはや選挙前での風物詩となっていますよね。

あれを駅頭とか駅立ちと言いますが、継続できるならば駅頭は効果抜群です。

実際にチラシを手に取ってもらえなくても「朝から元気に頑張っている」という印象を持ってもらえるので体力があるならば行うべきです。

でもそれは地域にもよります。
普段の地元周りエリアの人びとが利用する駅ならば効果はありますが、その部分が重複しないのであれば効果は薄いと考えましょう。

人は何かを記憶するとき、繰り返しその情報に触れることで頭にインプットします。
地元周りであった人と朝の駅でも会えるのならば効果抜群です。
しかし、駅頭でしか会えない人達はよほどマメに駅頭をしなければあなたは記憶から消えていきます。

それが継続できるならば効果は抜群と言った理由です。
毎週同じ曜日にできないのならば、体力の無駄なのでその分たっぷり寝て地元周りに精を出しましょう。
だって選挙前だけやっても多くの候補予定者がいるので普通と同じことをやっても覚えてもらえないんだから。

やるのならば立ち位置は毎回同じ位置、うるさくない程度に声を出して通勤中の人にチラシを手渡しましょう。
ここでも当然ながら投票の依頼は絶対NGです。あくまでも市政情報の掲載されたお得な情報をお配りしていますといったスタンスを崩さずに。

ちなみにボクの場合は「おはようございます、あけど亮太です 川越市が行っている〇〇情報を記載したレポートを配布しています」と言った具合でチラシを配っていました。

チラシを手に取ってもらえれば満点。ダメでもしっかりと自分の名前を憶えてもらいましょう。

今回は地元周り、そして駅頭のポイントをお伝えしました。
これはあくまで一例ですので、お住まいの自治体によって選挙戦略も異なります。
「〇〇市で選挙出たいんだけどどうしたらいい?」などのご相談はお問い合わせ、またはコメントでご連絡いただければ折り返し連絡をさせていただきます。


明ヶ戸亮太(あけど亮太):経営者×市議会議員
現在40歳:川越市議会議員(現在三期目)・広告会社代表取締役・ICTコンサルタント・FPのマルチタスク / JAPAN MENSA会員
マルチタスク・ラボ
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